【埼玉】【高校受験】目指せ!県立御三家

我が家の高校受験(埼玉県の県立をメイン)について書き連ねていきます。長女が2021年に受験しますので、それまでの軌跡を残したいと思いブログをスタートさせました。まだ中二(2020年1月時点)なので目指すは県立御三家と呼ばれている浦和高校、大宮高校、浦和第一女子高校のレベル!!!とりあえず、夢は大きく!さすがに国立の超トップ高と言ってない分望みはあるかなと…

埼玉県の高校入試選抜方法②(「一般募集」~第1次選抜、第2次選抜~)

前回に引き続き、埼玉県の高校入試選抜方法です。

今回は「第1次選抜」「第2次選抜」についてです。

 

私はこの選抜の仕組みがはじめ全くわかりませんでした。

ほんと「なにこれ?」って感じでした。

埼玉県からは各高校等の選抜基準が全学校ごとに細かく掲載されているのですが、なかなか数字だけみるとわかりづらい。。。

仕組みを理解してから見ると確かに必要なことは

全て書かれていて、「へぇー」って思いますが、

それは仕組みを理解できてからの話でした。

 

一度理解してしまえば、まったく問題ないし、

各学校の説明会とかでも詳しく説明してくれるので、

それを聞いちゃえば、一番わかりやすいかなと思ういますが

「いま調べてる」「いま知りたい」という人のために

少しでもわかりやすく書いてみたいと思います。

 

まず、埼玉県の県立御三家各校の基準は以下の通り。ほぼ大差がないです。

浦和高校と大宮高校(普通科

・第1次選抜:学力検査500点、調査書334点

・第2次選抜:学力検査500点、調査書215点

 

浦和第一女子高校

・第1次選抜:学力検査500点、調査書335点

・第2次選抜:学力検査500点、調査書215点

 

ほぼこの基準には差がないですね。

 

大宮の理数科も理科と数学に傾斜配点がついて

学力調査700点になりますが、

調査書側も1次467点、2次300点と同じ割合でアップするので、

こちらもほぼ大差なしです。

 

なんでも、本当は各学校とももう少し学力検査(入試当日の実力)を

重視したいらしいですが、埼玉県からMAXここまでというお達し(?)が

きているらしく、ここまでしか学力検査の割合を上げられないのだとか。。。

 

~~~

 

 で、これらの具体的な数字を元にどんなふうに計算されるかを見ていきます。

ここからは、浦高の数字を使って説明します。

 

この選抜方法をわかりやすく説明するのは例を使った方が

絶対わかりやすいです。

まず、受験生が6名がいたとしましょう。

そして定員は5名。第一次選抜で60%の3名が合格で

第二次選抜の40%分、つまり2名が二次で合格という感じです。

受験生は6名なので、この中から5名が合格し、1名が不合格という例です。

 

入試当日の点数、調査書の点数順です。

調査書他加点は1例のみ書きますが、それ以降は省きます。

 

A君:入400点、調査書225点 (内申点160点、調査書他加点65点)

B君:入400点、調査書215点

C君:入395点、調査書225点

D君:入395点、調査書215点

E君:入390点、調査書225点

F君:入368点、調査書250点

 

まぁA君は入試点も調査書も良くてきっと合格でしょう。

ほか5人は入試点・調査書が入り組んでて計算しないとわからない状況です。

 

結果から言うと、D君が不合格です。

D君が入試点がF君と27点近く差ありますが、

調査書で35点勝っていて、この所が効いていて、

計算していくとF君に越えられます。

 

具体的に計算方法を見ていきましょう。

まずは選抜資料の点数内訳を見ましょう。

浦高は入試点500点満点、調査書320点満点です。

(調査書の内訳は内申点が190点、特別活動70点、他70点)

 

第1次選抜では、調査書側のこの320点満点が334点満点に

割り増しされます。

その率は1.04375…です。

この率が小数点どこまで計算対象なのかも微妙に変わってきます。

この調査書割り増し後の数字に当日の入試の点数を加算した

得点が各受験生の第1次選抜の得点になります。

この点数で順位をつけて定員の60%がまずは合格です。

 

方や第2次選抜では調書側

が0.671875に圧縮されます。

 第1次で合格しなかった人達のみを計算して、

この計算で算出された点数で残りの40%分の人数が合格!

というという仕組みです。

 

なので、1次は調査書が有利に働き、

2次はより当日の入試の点数が効いてくるというのがざっくりとした説明です。

しかも、1次は1次、2次は2次で計算されるので、

いくら調査書が良くても1次で通らなかった人はおそらく2次では不合格と

なるでしょう。

 

 

ということで、さっきの6人の例を見ていきます。

第1次選抜の調査書1.04倍で計算すると以下になります。

(※小数点の桁は簡便的にこのくらいで)

 

A君:入400点+割増後調査書234点(元々の調査書225点) = 634点(合格)

B君:入400点+割増後調査書223点(元々の調査書215点) = 623点

C君:入395点+割増後調査書234点(元々の調査書225点) = 629点(合格)

D君:入395点+割増後調査書223点(元々の調査書215点) = 618点

E君:入390点+割増後調査書234点(元々の調査書225点) = 624点

F君:入368点+割増後調査書260点(元々の調査書250点) = 628点(合格)

 

A君、C君、F君が合格です。

F君は入試の点数が368点とイマイチでしたが、内申点が良く。

B君までを超えていきます。

第1次選抜ではほぼ調査書と入試の点数が一緒ですので、

入試で20点失敗しても調査書で20点他の人より加点があれば

受験は通ります(当然、入学後の勉強は大変ですが。。。)

 

そして、第1次選抜の後は、残ったメンバーで第2次選抜です。

そうすると以下のようになります。

B君:入400点+圧縮後調査書144点(元々の調査書215点) = 544点(合格)

D君:入395点+圧縮後調査書144点(元々の調査書215点) = 539点

E君:入390点+圧縮後調査書150点(元々の調査書225点) = 540点(合格)

 

D君は調査書の10点差を最後まで埋めきれず、不合格となります。

良いか悪いか別にして、埼玉県では当日の点数と同じか

ちょっと下がるくらい(6割) で調査書の点数が効いてきます。

なので、1年生からの通知表や部活動、生徒会などの活動をマメに

頑張ってきた人が報われる入試となってます。

 

計算結果のまとめとしては以下の表の通りです。 

みなさんも自分の点数を1度シミュレーションしてみると、

一気に理解が深まると思います。

是非、一度試して見て下さい。

 

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 今回は計算が分りやすいように点数を大雑把に区切りました。

ただし、本番はこうもいかないでしょう。

ボーダーラインの人数は数十名いるでしょうし、

点数の刻みも1点、2点刻みになるでしょう。

 そうなってくると、小数点をどこまでの精度でやるか?

小数点第3位?6位くらいまでいく?

四捨五入?切り捨て、切り上げ?

といろいろと気になる所が出てきます。

 

ここからは憶測ですが、この上位校に限っては、四捨五入とか切り捨てとか

やっていないのではないかとと思います。

小数点もエクセルでも別システムでもそのマシンで出来うる限りの精度でやり。

小数点も13桁、20桁くらいまでで計算して順番をつけているよう

に思います。

もしかしたら、埼玉県でそういう自動システムが各学校に配られていても

おかしくない。

また、上位校に限らず、たぶん全学校で完璧な精度で計算しているはず。

だって、人の一生を左右するのが入試ですから、からそんなアバウトな

やり方は絶対にしてないと思う。

 

コンピュータ上で相当な精度でやって、

それでも同点となった2名、3名がいた場合は、

会議で議論したり、両方合格にしたりしているのではないかと思います。

合格発表でも定員より1、2名多いのはそういうことかなと。

 

ということで、だいぶ長くなりましたが、

第1次選抜と第2次選抜の説明でした。 

みなさんおわかりいただけましたでしょうか?

 

今日は2020年2月25日の水曜日です。明後日が公立高校の入試日です。

うちの子は来年ですが、今年の受験生にとってはあと3日で長い受験戦争が

ひと段落。

みんながんばれー

コロナウイルスなんかに負けるなー!!!!